研究テーマ概要

外部配位サイトを有するフタロシアニンの合成と機能制御

フタロシアニンの基本骨格は、ポルフィリン環のメソ位が窒素で置換され、ピロール環の外側にベンゼン環が融合した構造を有している。通常、フタロシアニンは中心にのみ金属配位能を持つが、我々はフタロシアニンの外部にヘテロ環とメソ位の3カ所に窒素原子から成る
外部配位サイトを導入し、外部配位サイトへの金属配位と配位に伴う機能発現について研究を行っている。
水溶性バイオマスを用いた、環境調和型高分子変換反応の開発
色素骨格を含む高分子化合物の合成

水溶性バイオマスを誘導体化する方法として、塩基性水溶液中で反応を行うショッテンバウマン反応を選択し、水を用いた反応と
後処理による環境負荷の少ない変換法の開発を目指している。
また、高分子鎖中に色素骨格を含む化合物を合成し、機能発現する高分子について研究を行っている。